2016年1月11日

Fire タブレットに Google Play Store をインストールしてみた


買いました、Amazon Fire タブレット。2015年9月に発売され、Amazon プライム会員になって購入すると 4,000 円分の Amazon ギフト券がもらえることから、実質 4,980 円で手に入るということで話題になっていたものです。自分はプライム会員のメリットをあまり感じないので傍観してましたが、年末にキャンペーンで 2,000 円割引されるクーポンがあったのでポチっといきました。とは言え通常価格でも 8,980 円なので、有名なブランドから発売されているタブレットとしては格安です。

Amazon Fire タブレット


OS は Android Lollipop がベースの Fire OS 5 で、主に Amazon のサービスを利用するためのカスタマイズがされています。普通の Android と比べるとウィジェットが使えなかったり Google Play ストアが入っていないなど機能が省略されているため、Android 端末を使いこなしているような人からすると少し物足りないかもしれません。Amazon のアプリストアは Google Play ほどはアプリが充実していないので、やはりそこは見劣りしてしまいます。しかしまぁ、安いし、ブラウザが使えて Amazon の動画見れたらいいか、くらいに割り切って買うにはいいタブレットだと思います。

そのままでもそれなりに使えるタブレットですが、実は Android 用の Google Play アプリの apk ファイルをインストールすることが可能で、Fire タブレットでも普通の Android 端末と同じようにアプリを使うことができます(使えるアプリは限られますが)。しかも個々のアプリだけでなく Google Play Store 自体をインストールすることもできるようなので、早速やってみました。

Google Play Store のインストール方法


1. Amazon アプリストアから「ES ファイルエクスプローラー」をインストール。


2. このサイト 「http://www.rootjunkysdl.com/」 から
「Amazon-Fire-5th-Gen-Install-Play-Store.zip」をダウンロード。


3. Amazon-Fire-5th-Gen-Install-Play-Store.zip を展開して以下の 4 つのファイルを取り出す。

  • GoogleLoginService.apk(バージョン 4.4.4-1227136(19))
  • GoogleServicesFramework.apk(バージョン 4.4.4-1227136(19))
  • com.google.android.gms-6.6.03_(1681564-036)-6603036-minAPI9.apk
  • com.android.vending-5.9.12-80391200-minAPI9.apk

4. 取り出した apk を 3. のリストの上から順に ES ファイルエクスプローラーからインストールする。


* インストール時には設定で「不明ソースからのアプリを許可」しておく。
* インストールの順序を間違えると Google Play ストアが正常に起動しない場合があります。

以上です。

この手順で Google Play ストアは使えるようになりました。
いわゆる root 化も必要なく思ったより簡単でした。

Google Play ストアがインストールできました

Rootjunky に書いてある説明では Windows PC を使ってインストール操作をするように書かれていますが、上記の方法であれば PC を使わず Fire からブラウザと ES ファイルエクスプローラーを操作するだけで行うことができるため、Windows PC を持っていない場合や Mac しか持っていない場合でも問題ありません。

自分はパソコンに余計なドライバを入れたり、タブレットのファイル設定をいじるのを極力避けたかったので、この方法でインストールしました。

ちなみに Amazon-Fire-5th-Gen-Install-Play-Store.zip を使った本来のインストールの手順は、Windows に ADB ドライバをインストールした上で、Fire タブレットを USB ケーブルで接続して bat ファイルを実行する、という流れになっています。

bat ファイルの実行内容を見てみると、apk のインストールの他に Google Play 開発者サービスのパーミッション(アプリ動作の権限)を「INTERACT_ACROSS_USERS」に変更しているようです。この設定の必要性はよく分からないのですが、これを行わなくても、YouTube や Google マップ(動作に開発者サービスが必須)などは正常に動いているので、使用するアプリに影響がなければ特に気にしなくてもよさそう(?)です。

Google Play ストアの自動更新設定について


Google Play ストアをインストールした後は、念のためアプリの自動更新の設定をオフにしてください。Fire OS にプリインストールされているいくつかのアプリは Android 版もあるため、そちらで上書きされて動作に影響が出る可能性があります。

試しに上書きしてみたところ問題はなさそうでしたが、今後のアップデートでも大丈夫とは限らないので、一応、アプリの更新で上書きをする場合は注意してください。

Google Play ストア インストールの注意点


Google Play ストア用の apk は様々なサイトからダウンロードできますが、どれも正規に配布されているのものではないため、ウイルスのようなものが仕込まれている可能性もあります。Fire タブレットだけに限らず他の Android 端末でも同様ですが、得体の知れない apk をインストールするのは基本的に危険です。このようなものをインストールする際は、個人情報の流出につながる可能性があることなど、セキュリティ上のリスク等を十分理解した上で自己責任で行ってください。「いまいちよく分からないな」という場合はやめておいた方が良いと思います。

RootJunky 等で配布されているファイルを使うのが不安な場合は、スマホやタブレットなど自前の Android 端末から必要な apk を取り出して使用するのもいいかもしれません。これなら怪しげなファイルを使わなくても済むので、無用な危険は避けられます。

ちなみに Google Developers のサイトにある Nexus7 (2013) の 5.1.1 (Lollipop) ファクトリーイメージから下記の 4 ファイルを取り出してインストールしてみたところ、これらも問題なく使用できました。

  • GoogleLoginService.apk(バージョン 5.1.1-2237560(22))
  • GoogleServicesFramework.apk(バージョン 5.1.1-2237560(22))
  • PrebuiltGmsCore.apk(Google Play 開発者サービス 6.7.79)
  • Phonesky.apk(Google Play ストア 5.2.13)

RootJunky から入手できる apk よりもバージョンが新しいため、Fire OS 5(Lollipop ベース)で使うにはこちらの方がいいかもしれません。ファイルを取り出すには、Linux を使って simg2img でイメージを展開し、展開されたイメージをマウントして必要なファイルをコピーする…といった手順が必要になり少々手間はかかりますが、こちらは Google 公式の配布物なので比較的安全だと思います。

まとめ


Google Play ストアのアプリを利用できるようになったことで、使い勝手はかなり良くなりました。個人的には YouTube アプリが使えるようになったのが大きいです。やはりブラウザで見るより公式アプリの方が見やすいし使いやすいですね。

Fire タブレットはコストパフォーマンスが高く、素のままでも割と使えるタブレットでしたが、Google Play ストア導入という裏技的な方法を使うことで、さらに使えるタブレットになりました。

*追記
Fire 7 / Fire HD 8 でも Google Play ストア(Nexus7 の apk)をインストールして使用できました。

関連記事:
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